(桜場コハル/講談社コミックスヤンマガ・全1巻)
この作品は浅木原忍さんのご紹介をいただきました。
給食、鉄棒、乳歯、雨の帰り道、スーパーボール・・・
小学5年生の日常と、そこで起きるちょっとHなハプニングを1話完結式のライトなボリュームで描く。
初恋前夜のドキドキが甦る、明朗感のあるエレメンタリースクール・ライトコメディ。
うーん。
宮城県S川町立S川小学校5年2組在籍当時からはや22年。裏山で(田舎だなぁ)、誰かが拾って来たエロ雑誌を胸ときめかせながら回し読みしたあの頃の、本屋さんで水着のお姉さんが表紙の本が並んだコーナーに行くとちょっとドキドキしたあの頃の、女のコのぱんつにキョーミはあったけどその奥の神秘にまではうまくアタマが回らなかったあの頃の、ときめきを思い出してくれるマンガが出ました。
その名も「今日の5の2」!
8〜10ページのショートボリュームの中で繰り広げられるのは、無邪気な小学生男女の毎日。その中で垣間見えるちょっとHなハプニングが、この作品のみどころなんですね。
「ちょっとH」と言ってもこれみよがしにうれしはずかしと盛りあげるのではなく、淡々とさりげなく、しかししっかり「ドキッ」とさせるのがこの作品の持ち味。
いや、子供の頃だってパンチラなどそうそう拝めるわけでもなかったはずなんですが、この作品に描かれたくどいほどのパンチラシーンの数々には、「5の2」時代に感じた純白のときめきを掘り起こされ、思わず幼かった日への憧憬を駆り立てられてしまいます。
子供が少年と少女に別れて歩みはじめる時期の、ビミョーな距離感を描きつつ、初めて感じた「ドキッ」をワンポイントに置いた感じで、大人にはないときめきを感じる作品です。
幼なじみ、クール系、ボーイッシュにメガネっ子。読者にアピールするさまざまな女子キャラを揃える「今日の5の2」の中、私がチョイスしたのは、とりたてて特徴もない浅野ユウキちゃん〜♪
別に「2時間目」のサコツと谷間でクラッと来たわけじゃないぞ。
特徴もなく一番地味なよーに見えて、実は好奇心旺盛でおしゃべり好きという特徴が。なので、騒動の起点になりやすい女のコ。さりげな〜く立ち回って、いつの間にか印象に残ってる、そんな感じなんですね。
そーいや昔、クラスにいたよなぁ。とりたてて美少女、ってわけでもなく、特徴もないんだけど、な〜んか心の奥で魅かれちゃう女のコ。そんな雰囲気を持った黒髪少女です。
そーいや、5の2在籍時はナツミちゃんってゆーボーイッシュ少女がいたなぁとか、佐藤ってクラスメイトいっぱい(東北だからね)いたなあとか、余分なことを思い出しつつ残りのキャラ紹介。
まずは平川ナツミちゃん〜♪ 黒髪ショートカット、スポーツなら男子にも負けない活発少女。おまけに自分の事を「ボク」と呼んじゃうオプション付き。ハイスペックですねー。「13時間目」「19時間目」では下チチ担当ぶりを発揮。健康少女が無防備に素肌を晒しちゃう姿にドキっとさせられますね。
表紙を飾り、ラストではおいしい役回りを演じながら実は5話でようやく初登場なのが小泉チカちゃん。主人公・佐藤リョータの幼なじみです。主にパンチラ担当。
ヤキモチやいたり、からかってみたり、リョータとの幼なじみ成分満点の名コンビが光りますね。
「ちょっとH」と言っても、当HP主流のハイテンション系とは一線を画してます。ロリキャラとはいえ、ぷに系の絵柄ではないのでそれほどインパクトはないし、このテの作品としてはちょっと異色かも。
押しつけがましさがあまりないショートストーリーなので、「ちょっとH」は眺める程度にして気軽に読み進めるもよし、「幼なじみ」「パンチラ」といった要素にこだわって追いかけるもよし。気軽に自分のペースで楽しめます。
2003.11