(黒田bb/芳文社まんがタイムKRコミックス・1〜8巻)
予測不可能なハイパー天然娘・るんとそのクラスメートのナギとユー子、そしてるん想いな後輩・トオルが繰り広げる学園四コマ。
ガールズトークの賑やかさがたっぷり詰まった、ライトでポップな萌え四コマの新定番。
またかと言われても。
またまた学園萌え四コマの紹介ですよ〜。
黒髪ショートカットツンデレ風味なトオルが、ハイパーテンション天然娘なるんちゃんが、困り顔がかわいい関西娘・ユー子が、似非クールなメガネっ娘・ナギが、かわいく画面を駆け回る萌え〜な四コマ、それが「Aチャンネル」です。
もう、「萌え四コマの王道っっ!」という感じの、たわいもない日常を描いた作品なんですが、そのたわいもない日常がきらきら輝いて見えちゃうのがこの作品のマジック。
日常系四コマ、とはいっても、「うん、あるある」ってネタばかりじゃなく「いや、いくらなんでもそれはあれへんやろ」と関西弁でツッコみたくなるようなネタを織りまぜて、さりげなく読み手のテンションを高めてくれるところがにくいですね。
ガールズトークの愉しさがたっぷり詰まったキュートな四コマです。
4人の中で唯一の1年生がトオル。ぶかぶかのセーターがトレードマーク、ミニマムでスレンダーなボディに飾り気のないショートカットのボーイッシュガールです。
あまり表情を変えないクールな女のコ……と思わせておいて、やたらと照れ屋だったり、るんちゃんのことになると余裕がなくなったり、その行動にいちいちニヤニヤさせらけちゃうこと、多いんですよね〜。
サラサラの黒髪ロングヘアーに切れ長の瞳、モデル体型の関西少女がユー子。性格も優しく、料理も上手、まさに理想のおヨメさん、という感じの女のコなんですが……。とにかくツイてないんですよね〜。作中の不幸を一手に引き受け、半泣き顔と困惑顔がデフォルトになってるようなキャラなのです。でもそんな脇の甘さが、ユー子ちゃんの魅力なんですよね。
おでことアホ毛がチャームポイントな美少女がるんちゃん。……美少女なんですが、天然を超えて不思議ちゃんの領域に2歩3歩4歩と踏み込んでしまった感じもありますね〜。でもやっぱりその自由さ、奔放さこそがるんちゃんの魅力。ツッコミどころ満載のその言動こそが、最大のチャームポイントだと思います。
暑さに弱いけど寒さにも弱い、そんなインドア少女がナギ。かわいいものが好きだけどそれを表に出せないひねくれっぷりと、気っ風のいいツッコミが魅力のメガネッ娘です。るんちゃんとは別の意味で、独自の世界を持っている女のコ。なんか、ニヤニヤしてしまう要素満載で、そこがかわいいんですよね。
「これぞ萌え四コマ」って感じの作品ですね。突きぬけた部分はありませんが、絵柄にしてもネタにしても丁寧でセンスが感じられ、萌え四コマ好きな方なら安心して読めると思います。
アニメもかなり原作に準拠した感じなので、そちらから入るのもアリかなと。
2011.7