(槙ようこ/集英社りぼんマスコットコミックス・全7巻)
この作品は「つばさ〜Air」の たいやき さんに紹介していただきました。
女たらしの美少年・片倉結平がある日帰宅すると、そこには見知らぬ小さな女の子が。
彼女、5歳の「ゆずゆ」ちゃんは母親が失踪したために、母親の姉の家である片倉家で預かることになってしまったのだ。
そして姉の命令により、彼女の面倒は結平が見ることに。幼稚園への送り迎えやお弁当作りに追われるが、結平は以外にも「子育て」に夢中になって・・・?
「3:31」と言えばろり系!と思っている方も多いかと思います。いや、実際BBSでろり系作品の話題になると、私とT氏とF氏を中心にがぜん盛り上がったりしてますし。
しかし、これまでの紹介作品にロリータ萌えというかペド属性というか、そーゆー系統の作品が実は少なかった、というのも事実。
ですが!
これからはこの作品があります。「愛してるぜベイベ」。
まぁ、間違いなく年少向けの少女マンガでして、男の欲望や妄想を充足させるタイプの作品ではないんですが、でも、5歳のヒロイン・ゆずゆちゃんの存在感がい〜んだよなぁ〜。ちっちゃくもけなげなゆずゆちゃんがなんともかわいくて、男の母性本能をぐいぐいっと刺激されてしまう、そんな感じ。
コメディと呼ぶにはお笑い要素が弱いんですが、くすりと笑わせるような部分もあったりして、全体的なムードはひたすらほのぼのの、ホームコメディ調。「3:31」紹介作品には珍しいクール少女系の絵柄がそこはかとなくリアリティを盛り上げて、「幼子がいる」、そのことが作り上げるムードの良さを感じさせてくれます。
はらはらどきどきのラヴ!もいいけど、時にはこんな作品で和みつつ、心のどこかでちょっと萌え!。そんな感じもいいですよね。
んもう、かわいいぞ、ゆずゆっち〜♪
たぶん当HPで紹介したヒロインの中では最年少だと思います。ゆずゆちゃん、職業・幼稚園児、年齢5歳。
お父さんと死別し、お母さんが蒸発し、片倉家に突然預けられることになって、それでも健気に生きる、そんな部分がなんともいいですよね〜。特に片倉家の家族の前や幼稚園では寂しさを露わにしないんだけど、結平お兄ちゃんの前では、それを表に出してみたりする、そんな「物分かりの良さ」っていうのがリアルで、保護欲をぐりぐりと刺激してくれます。
感情がストレートに映し出される大きな瞳と、赤いほっぺ、幼稚園の制帽がなんともらしくて、この辺も魅力的ですね。
当作品の主人公が片倉結平。女ったらしの17歳。とはいえ、ワルというわけでもなく、生来のオープンウエルカムな性格と持って生まれた美貌が幼稚園児から同級生、果ては保母さんまでをも魅了してしまうというタイプで、どこか憎めないところがあります。
5歳児のゆずゆちゃんよりも感情をあらわにするタイプだったりして、そのへん、なんとも感情移入しやすい感じ。ヒーロータイプじゃないけど、主人公にはこれ以上ない?ちょっと珍しいタイプですね。
↑ではあんなことを書いてますが、別にろり萌え狙いの作品ではないので、ご注意を。
幼児キャラとしては標準的なスペックをもったゆずゆちゃんがメインの作品。少女マンガとしてはスタンダード的な作品なので、割りと間口は広そうですね。キャラクターと雰囲気を楽しむ方向で。
2002.12