かみさまのいうとおり!

(湖西晶/芳文社まんがタイムきららコミックス・全9巻)

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Story

教会で住み込みシスターをしながら高校に通う15歳、安倍まりあ。
そんな彼女の日常は神に仕えるものらしくいつも清純で聖らか・・・かといえばそんなこともなく。
いつもハレンチな妄想に頭を支配され、ことあるごとに鼻血をたれ流しているのだった。
そんなまりあたちのちょっとHな学園四コマ。

Impression

シスターや巫女さんが出てくる、宗教ものの四コマであり、学園を舞台にした学園四コマであり、修道服に巫女服、ついでにセーラー服も出てくるかわいい絵柄の萌え四コマでもある、多彩な顔を持つ四コマ作品なんですが。
そのはずなんですが。
一読の後にこの作品を総括すれば、「ちょっとHな四コママンガ」という感想しか出て来なくなってしまいますねー。
「ちょっとH」といっても、ダイレクトなネタじゃないところがこの作品のミソ。
たわいない日常の言葉からヒロイン・まりあちゃんが妄想の翼を広げ、鼻血を出してしまう、というのがこの作品の根幹なわけですが、まぁ、はっきりいいまして今日び小学生男子だってそんなエロ連想を働かせないだろうというようなワードからでも鼻血を出してしまうわけですね、彼女。
読者は一瞬ついて行けなくて、あとから考えて、「なーんだ、まりあったらこんな言葉で鼻血出してるのかー。えっちさんだなぁ」などと思い至るわけですが、その直後に、「はっ。そんなことに気づいてしまった私もえっちさん?」ということに気づいてしまったりしまして、そのへんの二段落としがなかなかナイスな作品です。

Maria Ave

本編のヒロインが安倍まりあちゃん。
もしかするとマンガ界で一番多い名前が「あべ・まりあ」なんじゃないかと思ってしまうくらいストレートなネーミングのシスター見習いです。
得意技はなんといっても鼻血。
授業中、お花見、保健室、ありとあらゆる場所で、「一発」「液体」「一朝一夕」、ありとあらゆる言葉をとっかかりにえっちな妄想を繰り広げ、鼻血を迸らせる、その豊かすぎる想像力が爆笑のキーポイント。
そのイマジネーションの豊かさは国語辞典のえっちワードにもれなくマーキングし、歴史教科書の挿絵をもれなく淫画化する小学生高学年男子も裸足で逃げ出すほど。
ほのぼのまったり系のキャラクターと想像力の対比がまたナイスで、ネタのたびに笑ってしまいます。

Charactor

和装少女大好きな私は当然巫女さん萌え〜。
ということでまずは巫女+メガネ+巨乳、ついでに吊り目、セーラー服、優等生と萌え要素てんこもりのツッコミ役、クリくりちゃんこと鳥居くり子ちゃんをピックアップ。
個人的にはこの作品での最萌えキャラ。なんで巫女なのに黒髪じゃないんだぁぁぁぁ! と石切神社あたりで地団駄踏みたくなるような部分もあるんですが、優等生らしいクールさがまりあちゃんの暴走ぶりといいコントラストを描いていていいのです。
黒髪萌え成分の不足を補ってくれるのが山伏実希代ちゃん。山伏だけあって、たまに吹く大げさなホラがいいですね。そして山伏だけあって体力抜群。その分のーみそは無し! まりあを上回るおばかさんっぷりに笑ってしまいます。
1巻中盤から登場はお寺の娘、カチューシャがトレードマークの王城なむちゃん。さすがに「きらら」で剃髪の尼僧を出すわけにはいきませんでしたか。
身体の弱さと無表情がトレードマーク。ことあるごとに幽体離脱し、そのまま即身成仏してしまいそうになるのが、まりあの鼻血に次ぐこの作品の「決め技」になっていたりする、ちょっとデンジャラスな女のコです。

Guide

妄想系ちょっとH四コマ。
このひとことで集約される作品で、このテの作品が好きな方なら買い、そうでなければパスでしょう。
あくまで妄想系で、直接的な性描写や下ネタは出て来ないので、そのへんもチェックポイントですね。

2005.6