ブルヴァール

(日生かおる/少年画報社ヤングキングコミックス・全5巻)

ノーマルモードへ

story

ふとしたきっかけで「MR2」のオーナーになった大学生、藤原雪乃。普段は中学生に間違えられるような彼女だが、一度ステアリングを握れば、ナチュラルなスピードを発揮し、峠を、街を自在に駆け抜ける。雪乃に親友・晴子、雪乃にぞっこんの小夜子らがからみ、コメディー劇が展開される。

impression

いやー、雪乃ちゃんベリーかわいいっす(どーでもいいけどこの文体、漢字変換が面倒で大変じゃ)。でも、相方役の晴ちゃんも結構人気あるみたいですね。もしかして雪乃ちゃん以上?うーん。確かにふたりとも個性的で素敵だよなー(小夜さんも個性バリバリで楽しいのだが)。眼鏡がキュートで、リボンがトレードマークで、ちょぴっと泣き虫で、だけどMR2のステアリングを握れば、誰よりも早く風のように峠を駆け抜けてしまう雪乃ちゃんと、長い黒髪が魅力的で、いつもぴんしゃんとしてて、でも大人びた表情がぐっと来て、サッカーもMTBもこなす晴ちゃんと、どっちかを選ぶなんて、オレには出来−ん(誰も言ってないって)!というわけで作品紹介でした。おわり。

My Favorite episode

いつも君のそばに(コミックス1巻収録)
なんかファンタジーっぽくて、この作品の中でも異色のエピソード。雪乃と晴子のかけあいが、漫才みたく「役割」がはっきりしてる感じで好きです。1コマ、1コマに見えるふたりの表情がとてもラブリーでよいです。

春待気流(コミックス1巻収録)
小夜子初登場!なんか、このころから話がいい意味でめちゃくちゃな感じになってきた気がします。髪をおろした雪乃ちゃんもまたキュートなのだ。

裸足のまんまで(コミックス2巻収録)
やったー、晴ちゃんメインだー。麻生・入江コンビもちょぺっと出てきて、いい味だしてます。

guide

一応クルマの出てくるマンガなんですが、「グォォォォォォォォッ」「キュッ」「ドンッ!」「グアアアアアアアアッ」「ウオォォォォォォォ」といった擬音が連発するようなシーンはあまりありません(何のシーンだかさっぱりわかんないね)。本誌連載の方はすっかり雰囲気変わって、パトリックさん(MR2)の出番全然ないし。話も1話完結であちこちエピソードが飛ぶので、ストーリー性みたいなのもあまりありません。冗談抜き、雪乃ちゃんや晴ちゃん、小夜さんの活躍を見て楽しむ、というのが正しい見方だと思うんですけど。

1998.11