(菊池久美子/秋田書店プリンセスコミックス・全7巻)
千葉の田舎に暮らす中学生・鈴木凛は祖父を亡くし、母を頼って上京することを決意する。
人込みにもまれ、必死の思いで南青山、四ツ谷と母を追った凛は、そこで意外な光景を目撃する。憧れていた母は年を鯖読んで、22歳のグラビアモデルとして活躍していたのだった!
今年も行くぜ!黒髪ショートカット爆萌え路線!
・・・とゆーわけで、少年と見紛うほどに細っこくまったいらな黒髪ショートカット美少女、鈴木凛ちゃんがヒロインの、モデル界サクセス&グローイングアップストーリーの紹介です。
この作品の魅力はイコール、日本で一番安全第一のヘルメットが似合うヒロイン・凛ちゃんの魅力。ボーイッシュとぷにを足したような愛くるしくも勇ましく、そして素朴な凛ちゃんの魅力が全編炸裂してるんですよねー。
基本的にアップダウンのない、単調なストーリーではあるんですが、次々と難題がふりかかってくるハイピッチな展開と、適度に挿まれたディテール系の小ネタがスパイスになっていて、キャラクターの魅力と合わせてなかなかリーダビリティのある作品になっています。
シチュエーションがシチュエーションだけにさまざまなコスチュームに、ちょっとどっきりなシーンも満載。ストーリーがシンプルなだけに、ひたすら萌え萌えしながら惹き込まれていくパワーのある作品。
黒髪短髪信者はチェック必須だぞっ!
ボーイッシュな表情に一目惚れ。思わずジャケ買いしてしまいましたよ。ハンサムフェイスな黒髪ショートカット美少女、鈴木凛ちゃんの魅力にもーうめろめろなのです。
モデルやってる時の凛ちゃんもそりゃー悩殺指数1300ってな感じで見る者のハートをめろめろの桃源郷へと拉致ってくれますが、やっぱりきらきら輝いてるのは素のままの、黒髪ショートカットヴァージョンの凛ちゃん。
ボーイッシュな表情が、「オレ」という一人称が、まったいらな胸が、赤ジャージ(余談ですが宮城ではジャージのことを「ジャス」と読んでましたよ。小学校は「ジャス通学」。)や現場ルックが似合う活発さが、苦境にも孤独にもめげない天真爛漫さがとにっかくかわいいのですね。
作中の言葉じゃないですが、まさに「完璧な人は自然と内側から光を放つ」、そんなきらきらガール。
その元気が読み手にも伝わってきて、凛ちゃんの笑顔を見てると萌え萌えしながら元気になれる、ショートカットのシンデレラガールなのです。
余談ですが、外見が外見なので、ショタ萌えな人にもぐぐっと来ますよ、これは。
びっしょ〜ねん〜♪
凛ちゃんとは別の意味で中性的な魅力を出しているのが森崎トラくん。ストレートなようでいてどこか読み切れない、ちょっぴりミステリアスなところが魅力ですね。凛ちゃんとのツーショットはいろいろなにかとおいしー感じ(笑)。
22歳と言われても違和感のない、凛ちゃんのママ、美柚さんもなかなかいいキャラクター。1巻前半で表舞台から消えてしまいますが、トシを鯖読んで働いてるだけあって、バイタリティは十分。こちらも凛ちゃんとのツーショットが楽しみな美少女母さんです。
ヒロイン・凛ちゃんのキャラクターで持ってるような作品。この手の絵柄とキャラクターが好きな人じゃないと、あまりハマりこめないかなー、という感じがありますね。
モロに少女マンガそのものというシチュエーションもあり、少女マンガ中級者or活発系キャラ好きの方という感じがありますね。逆に言えば、そういうタイプの人ならけっこうハマれるでしょう。
2002.2