覆面作家は二人いる

(美濃みずほ・北村薫/角川書店あすかコミックスデラックス・全4巻)

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story

姓は覆面、名は作家、でペンネーム覆面作家。なんとも人を馬鹿にしたようなミステリー作家だが、しかしてその実態は天国的美貌のお嬢様で、かつ頭脳明晰な名探偵。
これだけでもとんでもないというのに、お嬢様−新妻千秋−は、お邸ではおしとやかな深窓の御令嬢なのに、外ではべらんめぇの活発な女の子になっちゃうんだからさらに大変。担当編集者・岡部良介の多難の日々は続く。

impression

千秋さんパワーアップ!本来3巻で完結だったこの作品、テレビドラマ化(見たかったなー)に伴って続編にあたる4巻が急遽刊行されたのだが、顔立ちは変わるは、髪の色は変わるはでイメージチェンジ。
いーんか、そんなムチャやって。と言いたいところだが、それがぴたりとはまっているのだ。特に「リョースケ」モードがヨシ。
良介の振り回されぶりがまた楽しい。
オリジナルエピソードも入ってるし、独立した作品としてちゃんと楽しめます。

guide

一話完結形式なので、好みの所から手に取ってもらってかまわないでしょうが、1巻から順に読んで行った方がキャラクターの関係は把握しやすいはず。
各話のページ数が少なく、若干説明不足のきらいがあるので、並行して小説版の方も読まれた方が、分かりやすいと思います。

1999.2