ふしぎ遊戯

(渡瀬悠宇・小学館少コミフラワーコミックス・全18巻)

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story

高校受験生・夕城美朱が図書館でふと見つけた本「四神天地書」。それを開いた美朱と親友の唯は、その本の世界へと入り込んでしまう。美朱はその世界で、「朱雀の巫女」と呼ばれ、元の世界に戻るため、体に字を持つ七人の「七星士」を探すことになる。金のこととなると目の色を変える鬼宿、紅南国の皇帝・星宿らとともに七星士らを探し、幾多の苦難を乗り越えながら進む美朱。一方唯は・・・

impression

いやあ、もう美朱ちゃん超爆プリティっす。ギャグもシリアスもひとりでバリバリこなせるキャラクター、それでいて笑顔はキュートさ無限大。もう日本語も英語も怪しくなってるけど、ぜんぜんかまわないでほしいっす。
唯ちゃんもまたクールなところがベリーグー。はっきり言ってタイプっす。もうそんなふたりがあぁ、あんな姿やこんな姿で。もう男に産まれてよかったー、ってな感じです、んもう。
そして七星士たちがまたもう美形揃いで、七人揃ったときなんか、もうゴージャァァァァァァァァァァァァスってな感じでございますです。んもう。でまた星宿や鬼宿たちがあんな姿やこんな姿で。もう私はこみ上げる鼻血を押さえることが出来ません。もう、がんばれ青龍七星士、もっと脱がしたれーっ、という感じで。男に産まれてよかったぁぁぁぁぁ。って正常な男か、オレ。

My favorite episode

第21回 腕の中のまぼろし(コミック4巻収録)

押さえてるところはきっちり押さえてる話なんですが、渡瀬さんらしいアップテンポな関西ノリがうれしいです。シリアスなストーリーの間にちりばめられた関西風のスラップスティック。このメリハリがこの作品の生命線だと思うので。

第39回 はかない微笑(コミックス7巻収録)

じゃあこのメリハリが逆の方向で出たらどうなるか、という感じのストーリー展開。ちょっとショッキングですよね。ミステリーとか読んでいるとこういう展開にはある程度馴れますけど、うーん、2ページでここまで転回しちゃうとびっくりするよなー、という感じで、インパクトのあるハナシです。

第55回 幻惑のぬくもり(コミックス10巻収録)

9巻10巻のあたりは強くてかつ、「キャラが立ってる」敵が出そろってきて、いやあ、一体次はどーなっちゃうんだー、おい、ってな感じで夢中で読んでた記憶があります。個人的には3巻と10巻が「ふしぎ」の白眉かな、と。その中でも「どーなっちゃうんだー」度が高いこの回を代表として選んでみました。

guide

ストーリー物なんで、小細工せず1巻からストレートに読みましょう。後半はだんだんシリアスになってきますが、ここは美朱を信じてイキオイで。自然と物語に引き込まれてしまうような話なので、できればのんびり出来るときにページをめくる方がベターでしょう。細切れで読むとちと辛いかもしれないです。ハマった方は、ドラマCDや、アニメビデオも出ているのでそちらももれなく楽しみましょう。そのころには日めくりの「柳」の字を見ても、「あら今日は柳宿の日ね。ちょっとフェミニンにせめてみようかしら」「今日は井の日なのだ。今日もがんばるのだ」などと思うようになっていることうけあい。いやぁ、毎日が楽しくなりますなぁ。

1998.11