ふしぎ遊戯

(渡瀬悠宇/小学館少コミフラワーコミックス・全18巻)

ハイテンションモードへ

story

高校受験生・夕城美朱が図書館でふと見つけた本「四神天地書」。それを開いた美朱と親友の唯は、その本の世界へと入り込んでしまう。美朱はその世界で、「朱雀の巫女」と呼ばれ、元の世界に戻るため、体に字を持つ七人の「七星士」を探すことになる。金のこととなると目の色を変える鬼宿、紅南国の皇帝・星宿らとともに七星士らを探し、幾多の苦難を乗り越えながら進む美朱。一方唯は・・・

impression

渡瀬悠宇さんの出世作。ウケをとるシーンであっても、シリアスなシーンであっても常に高いテンションをキープし、個性の際だったキャラクターが大勢登場するんですが、一本強い筋の通ったストーリー性と、そのテンションのおかげで作品としてのバランスもとれ、散漫な感じがしません。
物語的には、女子中学生が本のなかに入り込み、その世界で体に字を持つ「七星士」を探し出して・・・という話で、目新しいところはないんですが、まずはその「七星士」のキャラクターが思い切り際立っていて、いいんですよね。敵方の七星士も出てくるんですが、これまたただ者ではない個性の持ち主。とにかく次から次へと強敵が現れるので、息のつけない展開。
物語を読む楽しさ、コミックの世界に引き込まれる楽しさ、キャラクターを追う楽しさ、いろんな欲求を満たしてくれるお得な作品だと思います。

1998.11