(橘裕/白泉社花とゆめコミックス・全9巻)
桜章高校の養護教員、長谷川千鶴はやさしくて、かわいくて、みんなの人気者。
そんな彼女は生徒の身体の傷を治すだけでなく、彼らの心の傷も癒せるような養護教員になりたいと志している。
そんな彼女はある日、授業を抜け出してどこかへ行こうとする2年生、久我直樹の姿を見る。
私の出番!とばかりに久我を追う千鶴だったが、久我は思ったより手ごわくて・・・
ちーちゃんせんせいがむちゃくちゃかわいいのだぁ。こんな保健室の先生に看病してほしいよお。ほしいよお。ほしいよおぉぉぉぉぉ。
こんな先生のいる保健室なら、毎日通いたくなりますよね。で、どこが悪いんだ?オレ?・・・アタマか。
ぽや〜んとしてかわいい感じのちーちゃん先生と、クールな皮肉屋だけど、先生の前ではそれに徹し切れなくなる久我くんのコンビに、ちーちゃん先生のいとこ、泉ちゃんがうまい具合に絡んできて、キャラクター同士のバランスがすごくいいんですよね。
一歩間違えば青年誌の三流マンガみたいなシチュエーションなんだけど、ちーちゃん先生のキャラクターを、愛らしくて、一所懸命で、ぷにぷににしたところがこの作品のみそ。これが作品の印象をあったかーいものにして、読者を、
「ああっ、もうちーちゃんたらなんでこんな事に気づかないの、もぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
って気持ちにさせてしまうんですよね。
それにしてもちーちゃん先生はかあいいなあ。
はあはあはあはあはあ。
うっ・・・熱が・・・保健室に行ってこよう。
桜章高校の聖母マリア。ほえほえムードでボクらを癒してくれる白衣の天使、ちーちゃん先生です。いや、ホント、こんな先生がいたら・・・最高ですよね〜
チャームポイントはちょっとうるうるした感じのやさしい瞳と、みつあみにした長い黒髪。いや、ポニーテールや髪を下ろした時もかわいさ満点で似合ってますよね。おまけにブレザーの制服も生徒以上に似合ってて、萌え感1000%ですし(笑)。
そして彼女の優しさに深みを与えているのは、ただノーテンキにほえほえ笑ってるだけじゃなく、心が傷ついた生徒を全身で守ろうとする芯の強さと、その奥にある、過去の出来事に傷つきながら強く優しくあろうとする彼女の意志。そんなちーちゃん先生だからこそ、身も心もゆだねて癒して欲しくなっちゃうんですよね。
一話完結のスタイルですが、その一話が50ページから80ページあって、読みごたえがあります。ストーリーも絵柄的にもけっこう書き込まれていますので、しっかり楽しみましょう。
1999.9
2001.3