イキモノシステム

(ユイザキカズヤ/芳文社まんがタイムKRコミックス・全2巻)

ノーマルモードへ

Story

「いきもの部」はその名とは裏腹に、いきものの世話はほとんどせず、人見知りのキリちゃん、眠り姫なハカナちゃん、優しいお姉さん・ミサキさん、ネコミミ娘のゆにちゃんがまったり過ごす部。
やたら世話焼きのミサキさんが持ち込んだ雑用と、トラブルメーカー・ハカナちゃんが巻き起こすトラブルに、キリちゃんは否応なく巻き込まれて……。

Impression

内気な黒髪少女キリちゃんに、眠り姫のハカナちゃん、優しいお姉さん・ミサキさんに、ネコミミっ娘のゆにちゃんの4ピース。舞台は高校の「いきもの部」と来れば、これはいかにもありがちな萌え四コマ。
なんですが、まぁ、ありがちな萌え四コマという意見を真っ向から否定する気はないんですが。
でもでもなんかヘンなマンガだなぁ〜、と思っちゃうのがこの作品なのですね。
それはヒロイン4人を喰っちゃうほどの存在感を放つエマーソンの存在だったり、ミサキさんの三河弁だったりというのもあるんですが、「あるあるネタ」を一歩踏み込んで、「いやいや、そりゃねーだろ」ってところまで持ってくる、その突き抜け感の潔さ、というのがこの作品を「ありがちだけど、なんだか気になる萌え四コマ」の領域に引き上げているんだと思います。
だからなんだか気になる、繰り返し読んでしまう。
かわいい+クセになる、これは中毒性の高い萌え四コマですね。

Sagiri Momose

黒髪ショートカット内気系!
知らない人の前に出るとすぐあがっちゃって、お店に行ったりするとすぐテンパっちゃう、人見知りガールがキリちゃんこと百瀬沙霧ちゃんです。
い〜いですねぇ〜。なでなでしたくなりますねぇ〜。守ってあげたくなりますねぇ〜。抱きしめたくなりますねぇ〜。
見かけ通りのマジメっコで、デフォルトは丁寧語。いかにもコミニュケーション能力が低そうなんですが、このメンバーに入ると意外にもツッコミ役。静かにしかし確かに場を締める役割だったりするのです。
堅くてマジメなコなのに、どこか抜けていてガードが緩くなっちゃうことろが、いかにも純朴少女って感じで、これまたチャームポイント。
愛でているだけで幸せになるような、ピュアガールなのです。

Charactor

コミックス1巻のカヴァーの表紙を飾り、見開きを飾り、第1話のタイトルを飾っているにもかかわらずメインヒロインの座をキリちゃんに(ひょっとするとミサキさんとゆにちゃんにも)喰われがちなのがハカナ(笹見儚)ちゃん。まぁ、それもこれも、油断してるとすぐ寝ちゃって、会話に絡んでこないせいじゃないかと思うんですが。とにかく寝るけど育たない(主に胸が)残念少女。常に強気でテンション高めなのに、すぐにへしょっとその鼻を折られちゃったりするところがかわいいですね。
いろいろふくよかなボディとポニーテールがトレードマークの優しいお姉さんがミサキ(芹川海咲)さん。三河弁(?)がまた、飾らない感じに繋がっていて、萌えポイントですねぇ。世話好きな優しいお姉さんですが、それだけにいろいろ面倒を持ち込んでくるのもこのお姉さんの担当。さらに甘いもの関係のことになると理性が働かなくなってきたりして、そんな脇の甘さ、完璧じゃなさがまたいいんですよね。
当作品唯一の中学生、マスコット的存在がゆに(都久根ゆに)ちゃん。初版のオビでは「猫かもしれない。」のひとことでキャラ紹介されていますが、私も同感です。天真爛漫、純粋無垢。それだけにほっておけないロリっ娘ですね。高校生のお姉さんに囲まれて、時折背伸びしようとしいるところが、またたまりません。
ある意味この作品のイメージを決定づけているのがエマーソン。ふたつ名を「血塗られし漆黒の刃(ロードオブアポカリプス)」。ひとことで言えば、中二病の猫、です。作品世界には微妙に合わない中二病的言動で作品のアクセントになっている……のを通り越して、作品の印象を全部持ってっちゃってるディープインパクトな黒猫。マスコット的存在、のひとことでは終わらないタダモノじゃなさが気になります。

Guide

ジャケ買いでOKの、典型的萌え四コマですね。
イキモノ関係には期待できませんので、動物好きの方はほかを当たってください。

2014.11