(赤松健/講談社コミックスマガジン・全14巻)
浦島景太郎、19歳。幼いころ女の子と交わした約束を胸に、東大を目指すも二浪中。
家を追い出された彼は、祖母が経営する「ひなた旅館」を訪ねてきたが、なんとそこは女子寮「ひなた荘」になっていた!
ひょんなことからひなた荘の管理人になってしまった景太郎だが、5人の年頃の女の子相手に、さて、どうなる!?
やっぱり、かあいい女のコがいっぱい出てくるマンガはいいですねぇ。なんか体にらぶらぶが染みとおっていくというか・・・やっぱりラブコメ成分は毎日きちんと摂取しなきゃいけないなぁ、という気分になってきます。ってオレ、特異体質かい。
おなじみキャラ推しは(なるちゃんももちろんかあいぃんだけど)私の好みがわかる人ならわかるだろう、しのぶちゃんさっ!
水が低く低く流れていくように、ヨッパライの心は年齢の低い女の子に流れていくんだねえ。
すっきりとしたボディラインも黒髪もいいけど、はじらいやためらいの表情がまたよくて、心がくすぐられるんですよねえ。
内容的にはモロ、王道ラブコメ。昔(トシがばれますが)、「タッチ」とか「きまぐれオレンジロード」とか「ぶるうピーター」(って知らんか)なんかにどきどきしたり、わくわくしたりした胸のときめきが呼び覚まされるような、そんな感じがします。結婚しちゃうと、こういうトキしかどきどきしたりわくわくしたり出来なくなるんですよ。しくしく。
しのぶちゃん。ラブひなと言えばしのぶちゃんですよッ、もうっ。
出番少ないけど。
なんつーか、なんつーか、なんつーかですね、しのぶちゃんメインのエピソードはどれを取っても年下好みの男の心を破壊しまくってくれていいです。それは草木一本も残らないまでに。
いかにも育ち良さそうな感じで、ちょっと恋に憧れる感じで、お料理上手で、私のような趣味の方々にはそのひとつひとつがクリティカルヒット。コメディ要素のある行動は取らないのにしっかりコメディになってるあたりがおもしろかなしくって楽しいですね。
ストーリーの流れからするとしのぶちゃんの淡い想いは叶わずに終わっちゃうんだろうけど、いい恋してほしいです。
そしてもしその時が来たら・・・
僕の胸に飛び込んでおいでっ!
ヒロインのなるちゃんもなかなかよいですよ。完璧美少女!って感じかな、と思うと、ちょっと早とちりだったり、先走ってみたり、そういう部分がますますなるちゃんをかわいらしくしているような感じで、いいです。
きつねさん、もうちょっと出て欲しいなぁ。全力で景太郎をかきまわして欲しい、そんな気がします。個人的には。
はるかさんと瀬田さん。基本的に子供たちだけでストーリーが進行する「ラブひな」では出番が少ないのは仕方ないんですが、ちょっと出てきていいインパクト残してくれる、このへんの匙加減がいいですね。でももっと出番が増やして欲しいなあ、と思うのはワタシだけでしょうか。
少年コミック誌連載で、エントリーユーザーからへビィユーザーまでいる読者層を考えればこれはこれで正解だと思うんですが、正直、アクの弱さというのがあって、マンガを読み込んでいる人には物足りないかもしれません。
虚心坦懐、明鏡止水の心持ちが必要です。
ビジュアル的には「どっきり(はーとまーく)」的な描写が多いですが、男のコ向けのマンガとしてセーフの範囲じゃないかと思います。絵柄と雰囲気が和らげている部分が多いですね。
「落ちる」だの「すべる」だの乱発してますので、受験生の方は要注意。もっとも受験生の方はマンガ読んでる余裕なんてないはずかも・・・
1999.5
2000.3