(征海未亜・吉田玲子/講談社コミックスなかよし・全7巻)
桃宮いちごは、学園のアイドル・青山くんに憧れる中学一年生。ある日、デート中にイリオモテヤマネコの遺伝子を打ち込まれたいちごは、エイリアンに寄生された生物・キメラアニマと戦う生物兵器『ミュウミュウ』に変身する能力を身につけてしまう。ネコミミバトルガール・いちごとその仲間たちはキメラアニマを殲滅し、もとの生活を取り戻すことが出来るのか・・・?
萌え〜
のひとことで済ましちゃっていいものかどうか(笑)。
「美少女戦士セーラームーン」「カードキャプターさくら」を代表とする、なかよし誌伝統の萌え系美少女戦士ものの最新ヴァージョンです。
とにかくすごいのは明らかに特定の趣味の男性を狙ってるとしか思えないような、シュミ色バリバリのキャラクター設定。
主人公のいちごちゃんからして、ネコミミメイドですからね〜。ほんとに小中学生の女のコの読み物なのか、このマンガ(苦笑)。
決めゼリフの「たっぷりご奉仕するにゃん」のインパクトも絶大で、とにかくこの作品を見逃して先へ進むことなど許されない!という感じの、存在感バツグンな作品です。
ピンクの髪にピンクの瞳。ラブリーな雰囲気満艦飾の桃宮いちごちゃんです。
なーんせねこみみ、バイトの時はメイド服でバトルコスチュームは肩もふとももも大胆露出、制服はセーラー+ツインテールと、ええい、これでどうだぁ持ってけドロボーってな感じで萌え度炸裂な女のコですね。
もちろん魅力的なのはコスチュームだけではなく、多彩な表情もチャーミング。天真爛漫な笑顔、ちょっとおびえたように眉をひそめた顔、バトル時の凛々しい表情、どれもが魅力的で、ベリグーなんですよね。新世紀最初のネコミミアイドル。とにかく必見のプリティキティです。
すいませーん。2巻のネタまでばらしちゃいまーす。戦隊ものですからね、やっぱり5人紹介しとかないと。
まずはミュウミュウブルーこと(嘘)、いちごとのキツいやりとりが楽しい黒髪おだんご高圧系ゴージャスお嬢様の藍沢みんとちゃん。私が密かに萌えてると言うのは内緒です。
お次はミュウミュウ唯一の眼鏡っ娘にして、気弱系イジメられっ子、さらに三つ編み、ちょっとドジでトロくさい、でなんとなく癒やし系、とやたらオプション装備が充実している碧川れたすちゃん。この作品がブレイクしようものなら、同人界でいいように弄ばされそうで、密かに期待してます。
さてさてショートカット猿系ロリガール・黄歩鈴ちゃんはびぜんや密かに注目キャラ。とにかくちみっちゃくて、頼りにならなそーなとこが最大の魅力でしょうか。
そして5人目は黒髪長髪美貌系クール美少女かつバイリンガルという、これまた高スペックな藤原ざくろちゃん。
かわいい女のコがめいっぱいで、好きな女のコがひとりは見つかる、というのがこのコーナーでの私の常套句ですが、これだけそろえば2〜3人は見つかりそう。どうだ、まいったか。
えーと。
とにかくあざといキャラクターづくりが目立つ作品だけに、好みは別れるでしょうね。
とにかく絵柄に耐えられて、テンションに耐えられて、萌え度の高さに耐えられる人だけが、手にして下さい。このハードルを乗り越えられる人なら、かなりのめり込めるはず。逆に、ストーリーの深さや、作品の「質」みたいなものを求める人なら、1巻の半分も読み通すことは出来ないでしょう。
かくいう私も「ご奉仕するにゃん」のコマだけはあまりのインパクトに真正面から見ることが出来なかったりして。
2001.2