（征海未亜・吉田玲子／講談社コミックスなかよし・全７巻）
桃宮いちごは、学園のアイドル・青山くんに憧れる中学一年生。ある日、デート中にイリオモテヤマネコの遺伝子を打ち込まれたいちごは、エイリアンに寄生された生物・キメラアニマと戦う生物兵器『ミュウミュウ』に変身する能力を身につけてしまう。ネコミミバトルガール・いちごとその仲間たちはキメラアニマを殲滅し、もとの生活を取り戻すことが出来るのか・・・？
少女マンガの定番と言える、変身バトルもの。そつの無い展開と安定したストーリー運びに個性的なキャラクターが相まって、流れを追いやすく、なかな楽しめる作品になっています。
が。
なんといってもこの作品のキモとなるのは、画面から溢れる強烈なインパクト。ネコミミメイドや眼鏡っ娘など少女マンガとは思えないようなマニア受けするキャラクターや、見ているこっちが気恥ずかしくなるような決めゼリフ「お礼にたっぷりご奉仕するにゃん」など、あまりの強烈さに作品をさらに楽しいと思うか、ついて行けないと思うかが明白に分かれてしまいそうですが、とにかくそれだけ無視できない個性を発しているのはまぎれもない事実。
当ＨＰ紹介作品の中でも極めつきに存在感豊かな注目作です。
２００１．２