ねこきっさ

(ととねみぎ/芳文社マンガタイムきららコミックス・全6巻)

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Story

魔界の都に花開く、制服のかわいい喫茶店。
ここに住み込みで働くためにやって来たのは、クゥとミルク、ふたりの猫娘。
ワーウルフのクリム、ヴァンパイアのルーシア、ふたりの先輩にも恵まれ、バイト生活が始まるが、ここは魔界。
ミルクは空を飛び、マヤさんは火を噴き、天敵・ジェニーも襲ってくる。
スラップスティック感覚の萌え系四コマ。

Impression

いつも学園四コマばかり紹介している当サイトですが、たまにはそれ以外の作品もご紹介。
制服のかわいい喫茶店を舞台に、ねこ少女(×2)、ワーウルフ、ヴァンパイアなどのかわい〜いウエイトレスさんが笑顔と笑いを振りまく、ファンタジー設定の四コマ作品です。
制服のかわいい喫茶店〜♪の華のあるムードに、ファンタジーらしくほんのり血の匂いをプラス。ルーシアが血を飲んだり、クリムがイキモノを食らったり、ミルクが喰われたり、ミルクが飛ばされたり、ミルクが呑まれたり、ミルクが揚げられたりと、ちょっとブラックなオチが笑いを加速してくれます。
リズムとしては3コマ目までなめらかにネタを進めて行って、ラストで落とす、最近の標準・すっとぼけ四コマタイプ。階段を2段飛ばしで駆け上がったら、12段めがなかったという感じですこーんと足元から抜けてくようなリズムが絶妙。
制服・銭湯・肝試しなど、ワンテーマで各回が構成されているので、四コマというよりは萌えコメ的な感覚で楽しめるのもポイント。キャラとネタに特化している分、下手にストーリーを意識したそんじょそこらの萌えコメよりもしっかりと萌えて楽しめます。

Charactor

魅力的な魔界のウェイトレスさんたち!それこそが「ねこきっさ」の魅力!
とゆーわけで、ねこきっさのヒロインたちを大紹介ー♪
てなわけで、トップバッターはやっぱり主人公、ちっちゃな体にネコミミ、そして懐かしい日々の憧憬がこみあげてくるような給食着がこれでもか!とジャストミートな青葉クゥちゃん。「そっスかー」なんてゆー喋り方が体育会系後輩感を炸裂させてる感じで、なんとも愛らしい感じ。ささやかな胸と低身長、あるいはショートカットの髪形と天真爛漫な笑顔。どれをとっても年下萌えにジャストミート。どこから見てもかわいらしい、眺めているだけで脳髄がとろけてしまいそうなヒロインです。
黒髪萌えの私としては副店長の鬼瓦マヤさんも要チェック。人妻ですが気にしてはいけません。オリハルコンの皿を武器に、地の果てまでも追って来ますが怯んではいけません。なんといってもとろんとした感じの優しい目許がgood。人妻とはいえ、ねこきっさの制服が似合うという意味では、若いコにも負けてはいません。慈母の如き癒し系の表情に、謎と恐怖に彩られた裏の顔を併せ持つ、ミステリアスな女性です。
ルーシア=ミレクリスちゃんはちみっちゃヴァンバイア少女。クゥちゃん同様、ちっちゃいコ好きにはアピール度が高いですね。ポイントはなんといってもその触角のようなアホ毛。感情を表したり、ツッコミの道具になったり。もしかするとお色気担当?な感じも漂ってますね。
メガネスキーの皆様お待たせしました、次の紹介は巨乳メガネワーウルフ、笑顔も魅力的なクリム=フォウルちゃん。銀の髪に光る牙、輝く瞳とくれば、いわばワーウルフの誇るべき紋章なんですが、クリムちゃんの場合は明るい髪に八重歯、輝くメガネということでチャームポイントが三拍子揃っちゃってますね。天然っぽく見せておいて、ミルクをなんとか我が胃袋に収めようと企んでいるあたり、あなどれません。
で、ラストの紹介はクリムちゃんに狙われる猫娘、ミルク=シルフィード。猫娘・・・っつーか、猫です。まんまです。それも描かれ方がかなりぞんざいです。24歳では「娘」というのも厳しいし・・・。
扱われ方もかなりぞんざいで、絶えずクリムに命を狙われる噛まれ役。ほとんど玩具もしくはボロゾーキン。毎回毎回流血を繰り返し、毎日が風前の灯。パペットマペットのウシくんのごとく生命を危険にさらされる様が、作品最大のインパクトになっています。

Guide

平均的かわいい系四コマ、という感じですね。
絵柄もこなれてますし、ネタのクオリティも平均化しており、キャラクターで四コマを楽しむ方を中心に、心配なく楽しめます。
基本的にキャラクター要素で勝負する四コマですので、お気に入りのキャラを早く見つけ、そこに萌え込んで読めばさらに吉。

2004.2