(みずしな孝之/竹書房バンブーコミックス・全6巻)
横浜ベイスターズの「大魔神」こと佐々木主浩投手を主人公に据えた野球4コマ。横暴で強力、天上天下唯我独尊のササキ様とその後輩でドレイ役のタカシ(斎藤隆)のコンビを中心に、たにしげ、タカノリ、佐伯、プチ万永らが騒動を巻き起こす。痛快なエスカレート論理が独特の画調と相まって、独特の世界が展開され、一度読むとクセになる作品。
横浜ベイスターズ優勝おめでとー、ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい。俺は中日ファンだ。よよよ。ちくしょう、また2位かよぉ。
ま、気を取り直して参りましょう。このマンガ、確かに横浜ベイスターズが出てくるけど、野球のシーン、ほとんど出てきません。いいんか、それで。だもんで、野球4コマとはいえ、野球にほとんど興味のない人でも取っつきやすいと思います。とにかく愉快痛快豪快。とどまるところを知らないササキ様節に触れてしまえば、ほら、あなたもすぐ狂眼化。とにかく圧倒的なパワーで攻めて攻めて攻めまくる、そんな4コマです。
さようならタカシ(コミックス2巻収録)
みずしな流エスカレート理論ぶっちぎりのエピソード。それでも生きてるタカシって一体・・・
孫の代まで(コミックス3巻収録)
この本のおかげで、すっかり鈴木尚の守りが悪いというイメージが付いてしまいましたが、案の定、セ・リーグの優勝決定試合ではやってくれましたね。でも、日本シリーズでは好プレーを連発。「こんなのタカノリじゃないやー!」と泣き叫びたくなりました。どうせやるならこんなプレーをやって欲しいものです。
セ界独走(コミックス4巻収録)
たにしげの「リラーックス」、これに尽きます。まあ、次から次へと出てくるたにしげネタには感心させられますが、ビジュアル含みでこれが最高かと。「リラックス」のポーズもいろいろありますが、これが一番脱力感があって好きです。石井一はまだまだね。ふふっ。
野球知らなくても読めるので、とくに攻略法とかはないですが、せっかくこの時期なので、週刊誌の横浜優勝特報号など手に入れることが出来るようでしたら、そばにおいて実物と比較しながら読むのもおつなものだと思います。登場人物が多いので要注意。1巻から順に読んでいかないと辛いでしょう。
1998.11