（小坂理絵／講談社コミックスなかよし・全２巻）
新・高校一年生の香月礼弥（こうづき・あやみ）は、超内気な性格。高校でも地味な華道部にでも入ろうかと思っていたが、ひょんなことから世界記録を樹立することを目的とした、その名も「チャレンジ部」に入部することに。そしてその翌日、礼弥には運命的な出会いが待っていた・・・
少女マンガなのに男性キャラの方が多い・・・
しかもみんな濃い・・・
「なかよし」で連載が始まった時、一読で吹っ飛び、二読ではまりました。
くおおおおおお濃いぃぃぃぃ〜テンション高いぃぃぃぃ〜ワケわかんないぃぃぃぃ〜という感じですね。恋愛色もストーリー性も薄いんだけど、それだけにとっつきやすく、とにかく読みながら笑い転げられる作品です。
出てくる記録が、「ドミノタワー」とか「巨大折り紙」とか、せこいのがまた（笑）。
あやみんですよ、あやみん。内気で思ったことがなかなか口に出せないんですが、そのわりには先輩グッズ（ケンちゃん先輩が捨てた答案とか、先輩が触った部のボールペンとか・・・ストーカーかあんたわっっっ）をコレクションしてたり、先輩たちにつっかかっていったり、意外と行動力あったりて、このへんのギャップが、いかにも女の子、という感じで良いですね。
特徴になるような部分はないですけど、内気で、ちょっとちょっと儚そうな感じのある女の子が好きなら、ぐぐっと来るのでは。立ってるキャラじゃないけど、しっかりとした存在感があります。
強気な速瀬生徒会長、しっかりしていてインパクト強いカブキ先輩、キスに燃える男・菫谷先輩、命知らずな（一番チャレンジ部らしいよな、このヒトが）とり先輩、クールなケンちゃん先輩、まともさが新鮮なしょーなん、セミを食う男・内田・・・ひとりひとりのキャラクターについて語られるシーンは少ないのに、必要以上にキャラクターの個性が強いので、脳裏に焼きついてはなれなくなってしまいます。
チカちゃんも百合ちゃんもかぁいいのに、このマンガに限っては男性陣のインパクトに負けてしまいますねぇ。
マンガに何を求めるか、で印象は変わってしまうと思いますが、とにかく楽しみたい！笑いたい！という方にはオススメ。
少女マンガらしさが薄いので、少女マンガになれてない方にもおススメです。でもって、「トップ オブ〜」の1巻を読んだあと、巻末に収録されている短編「シンシアリー」を読むと、これがばりばりの少女マンガしてたりして、う〜ん、そこからまだ見ぬ世界を垣間見てしまうかもしれませんね。