（えぬえけい／講談社コミックスなかよし・全６巻）
素敵な男のコと素敵な恋をする！
誓いを胸に中学校の門をくぐった真城沙生（すなお）だったが、入った中学校の男子は揃いもそろって××で・・・
そんな時出会ったのが繊細で優しそうな藍田透と、明るく茶目っ気のある馳馬薫のふたり。ふたりの美貌につられるまま奇術部に入った沙生だが、なんとふたりは泥棒で・・・
沙生ちゃん。かわいいっす〜。一本気で、わかりやすいタイプで、こういう妹が欲しいなぁ〜という感じ。シンクロしやすいキャラクターで、いいですねえ。
沙生ちゃんを囲む透、薫（余談ながらトオル、カオルって兄弟どっかにいたなあ）やおばあちゃんのキャラクターもなかなか個性的でよいでありますねえ〜。個人的には鈴ちゃんや大熊さんの出番ももちっと欲しい気もしますが（女のコがいっぱい出てりゃそれでいいヒト）。彼らの存在が全体的にポップでアップテンポな雰囲気を作っていて○です。
この作品のテンポのよさについてはノーマルモードの方で陰気にせこせこ書いてますが、ほんと、引き込まれます。沙生ちゃんと作品世界を一緒にぽんぽん飛びまわれる感じで、ほんと、にじゅうまる。とにかく、引き込まれて下さいっ！とサッポロ冬物語３５０ｍｌ缶握り締めながら力こぶ作っちゃいますよ、あたしゃあ。
しかし・・・余談ながらこの派手な表紙は何とかならなかったのか？
真っ白で、素直。だから真城沙生ちゃん。ひとクセもふたクセもある脇役陣の中で純白の輝きを放ち続けるピュア・ヒロインです。
気さくな彼女らしい、ちょっとラフな感じの、ひまわり色のロングヘアーに、どきどきとわくわくが映し出された大きな瞳が似合っていていいですね〜。それを彩る、満面の笑顔、正義感に満ちた怒りの表情、恋に恋するせつない素顔、そして彼女を取り巻く様々な出来事を全身で楽しむ顔、そんな喜怒哀楽がさらに彼女の魅力をアップ！してくれますね。
女性だけが出来る必殺武術・真武流の技の数々も鮮やかに操って、泥棒の腕も抜群。
沙生ちゃんのきらり光る表情がアップテンポなストーリーをぐいぐい引っ張る、引力満点のヒロインです。
あまり細かいこと考えて読む作品じゃあーありません。まあ、いかに沙生ちゃんにシンクロできるかが鍵でしょうか。なかなかアップテンポな作品なので、上手くシンクロ出来ればかなりはまり込める作品だと思います。
読んでるとあまりそういう感じはしないんですが、この作品は一応「マジックもの」なので、各話にちょっとした手品が載ってたりします。宴会で派手ーにやるような手品ではありませんが、合コンなんかで相手の注意を引いたりするにはなかなか良いかも（本当か）。
さあ、世の中の独身ボーイズ＆ガールズ、藍田透をめざしてがんばるのだ！
・・・・・・ちくしょお。ちくしょぉ〜・・・結婚なんて〜〜〜！（泣）
１９９９．１１
２００１．３