(武内昌美/小学館少コミフラワーコミックス・全5巻)
北白川菜々子は2年前事故死した兄・高志が通った羽根木高校に合格。彼女の目標は、兄の遺志を継ぎ、マネージャーとして羽根木バスケ部の全国制覇を見届けること。そして兄の後輩で初恋の相手、四条博嗣に会うこと。
しかし入学してみればバスケ部は既に廃部、博嗣もバスケットに対する情熱を失っていた。スポーツ万能な同級生・渡月夏嵐とバスケ部再興に駆け出す菜々子はまず、不良四人組に目をつけるが・・・
菜々子の明るさがとても印象的な作品です。バスケットボールをテーマにしていることもあり、健康的な雰囲気が全体に漂っていて、安心して読める感じがあります。このサイトでこのタイプのマンガを紹介するのは珍しいという気もしますが・・・
ギャグらしいギャグは少なく、一歩一歩着実に前進していく感じで、なにか一昔前の青春ドラマを思わせるようなオーソドックスさを感じますが、それが作品の雰囲気と絶妙にマッチ。さくさく読めて、心にすとんと下りてくる、軽妙さと暖かさを兼ね備えた作品になっています。