クレーンゲームあぁむたん

(坂巻あきむ/飛鳥新社E☆2コミックス・全2巻)

ハイテンションモードへ

Story

とある街のゲームセンターに送られて来た最新ゲーム機。
それは、擬人化キャラが景品を運ぶ、驚きの「擬人化クレーンゲーム」あぁむたんだった。
わざと景品を落としちゃう「ポロリもあるよ機能」など、多彩かつ無意味な性能をもつあぁむたんは、筐体を飛び出し、騒動を巻き起こす。
さらには「ツンデレあぁむたん」「双子あぁむたんず」「妹あぁむたん」たちも仲間に加わって……

Impression

「クレーンゲームの擬人化」というテーマの作品を正面から紹介しようというのがそもそも無茶な気がしますが……(苦笑)
クレーンゲーム云々という設定が強調されているのは第1話くらいのもので、基本的には、ゲームセンターを舞台にしたコメディ作品。
エピソードの安っぽさが目につかないでもないんですが、あらかじめ「クレーンゲームの擬人化」という設定でキッチュさを宣言しているため、それが作品の瑕にならず、ハイテンションコメディとしての賑やかさを強調する役割を担っています。
坂巻さんの丸っこい絵柄とあいまって、賑々しさとアットホームさがいい意味で混沌としており、毒のない、居心地のよさが感じられる好作品になっています。

2008.3