恋する小惑星

(Quro/芳文社まんがタイムKRコミックス・1〜4巻)

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Story

姉が生徒会長を務める星咲高校に進学した木ノ幡みらには、高校生になったらかなえたいひとつの夢があった。
それは子供のころ出会った友達と交わした誓い。「小惑星を見つける」ということ。
さっそく天文部に入ろうとしたみらだったが、天文部は部員不足で地質研究会と合併、「地学部」になっていた。

Impression

「地学」をテーマにした萌え四コマで、アニメ化もされた人気作品です。
かわいいキャラによる部活な日常というのは典型的な「きららフォーマット」。大きなテーマとしてはタイトルにもある通りの小惑星探し、というのがあるんですがそこにこだわってマニアックに深掘りするのではなく、鉱物、地質、天文、地図、気象など「地学」にまつわる様々なテーマを包含し、女子高生の日常に収まるテーマとして読みやすく提示しているところには好感が持てます。
それでも「地学オリンピック」「飛び地」「ミネラルショー」「きら星チャレンジ」などのイヴェントには「こんなのもあるのか」と蒙を啓かれますし、さまざまな切り口から地学の面白さを提示してくる作者の熱意と手際の良さには唸らされます。
しかしこの作品のいちばんの見どころは、「地学」にこだわりすぎることなく、それを媒介にした少女たちの成長が爽やかに、しかし時には熱く描かれていること。
情報量の多い作品ですが、それに負けないキャラクターとストーリーの魅力が読者を引っ張って行ってくれます。

2021.7