(ハロルド作石/講談社コミックスヤンマガ・全13巻)
無名校からパ・リーグのお荷物球団・京浜アスレチックスに入団した毒島大広は、あまりにも荒削りかつ粗暴だが、100マイルの剛球を投げる超弩級左腕。首脳陣との軋轢や挫折を繰り返しながらも、毒島はストッパーとして、チームを優勝争いに導いていく。
とにかくディテールこてこて、ディープな野球ファンに受けそうな作品です。弱小チームが一丸となって優勝へ突き進む、というテーマは平凡ながら、しっかりとした作画と知識に裏付けされたディテールが、他の作品にない不思議なリアリティを作品に与えています。
主人公の毒島もさることながらライバルの貴志、フィッシュバーンやチームメイトのウエイクらのストーリーがまた魅せるんですよね。
1999.9