(葉鳥ビスコ/白泉社花とゆめコミックス・全18巻)
超セレブ校・桜蘭学院の特待生(貧乏人)・藤岡ハルヒはある日、第三音楽室の扉を開けてしまう。
そこはなんと、美麗高校生たちが有閑女子高生たちをもてなす「ホスト部」だったのだった。
ハルヒはその場で、ルネの花瓶を粉々にしてしまう。その価格、800万円以上。それを弁償するために、ハルヒはホストとして100人の指名を集めるノルマを果たさなければならなくなる。
天然系ホストとしてホスト部に加わったハルヒ(実は♀)は無事、100人の指名を集めることが出来るのか?
ニュートラルなヒロイン・ハルヒを起点に、多彩な美男キャラを楽しむタイプの作品ですね。
男性キャラ陣はこのテの作品としては定番と言えるタイプのキャラクターを揃えていますが、ホスト同士の掛け合いを増やしたりして個性を際立たせ、けして定番キャラを「つるし」のまま使っていないところが、この作品のキャラクターコメディとしての面白さを高めています。
ドタバタに徹している分、恋愛要素が薄い、ストーリーが追いにくいという部分はありますが、このタイトルの作品にそういう要素を求める方も少ないと思いますし(笑)、少女マンガには珍しい、ノリで楽しめるコメデイとしてチェックしておきたい作品です。
2003.10