(橋口たかし/小学館サンデーコミックス・全26巻)
この作品はTAKAJA さんと「つばさ〜Air」の たいやき さんに紹介していただきました。
稲作農家に育った少年・東和馬は、近所のパン屋で出会ったパンの味に感動。それをきっかけに日本の風土に合ったパン「ジャぱん」の創作を目指す。
そんな彼は「ジャぱん」創作の大志を抱いて上京。ベーカリーチェーン「パンタジア」の門を叩くが、そこには苛酷な試験が待っていた。
パン作りのいろはも知らない我流のパン職人・和馬の挑戦が始まる。
少年マンガらしい、非常に元気のいい作品ですね。
天真爛漫な活発な主人公・和馬も元気なら、個性的な脇役がオーバーアクションやダジャレを中心にした掛け合いを展開するストーリー運びも元気。きびきびとしたギャグが満載となっています。
その合間にはパンに関する蘊蓄がふんだんに収められ、知的好奇心を満たすとともに、上がったテンションに適度なアクセントをつけているのは心憎いポイント。
パンにまつわるストーリーでほぼ全編を貫き、とにかくストーリーを回転させて押しまくる、一本気な構造も心憎く、読みはじめたら止まらない楽しい作品になっています。
2002.12