(渡瀬悠宇/小学館少コミフラワーコミックス・1〜2巻)
EDOの町で「悲消屋」稼業をする桜桃(ゆすら)。彼女の武器「金剛丸」は人の悲しみを感じて青く光り、その力を相手にぶつけることが出来るのだ。渡瀬悠宇の痛快時代劇コメディー。
「ふしぎ遊戯」「妖しのセレス」に代表されるように、精緻な絵柄とダイナミックなストーリーで読者を魅了する渡瀬さんですが、さすが岸和田出身。ギャグを書かせてもいい味を出してくれます。 「セレス」などの雰囲気を頭に置いて読むと面食らうかもしれませんが、私としては渡瀬さんのスラップスティックが読みたかっただけに、この作品が出たときはわが意を得たり!という思いでした。ひたすら笑いたい人におすすめの一冊。
1999.1