(からけみ/芳文社まんがタイムコミックス・1〜5巻)
長野県長野市、善光寺からもほど近い繁華街の権堂交番。そこに勤務する若き熱血巡査の穂苅くんと、ポーカーフェイスなヴェテラン巡査部長・手塚さんのコンビが、街の平和を守る日常を描く。
なんと長野県警公認の、おまわりさんの仕事と長野県民の日常がよくわかる、お仕事&ローカル四コマ。
「まんがタイムジャンボ」誌のほか、長野県警のウェブサイトでも連載されている「長野県警公認四コマ」です。
掲載開始当初はそのヴィジュアルから「長野県警はじまったな」「それなんて相棒?」などという声も聞かれましたが、内容はイロモノではなく、県警公認にふさわしいコンサバなお仕事四コマ。
交番勤務を中心に、県警で働くさまざまな「おまわりさん」の仕事にスポットを当て紹介するのが縦糸なら、歳時記や食生活など、長野県に暮らす人々の日常をリアルに描くのが横糸。そういう構成の作品だけにひとつひとつの描写にリアリティがあり、それが長年県民に親しまれ、コミックスの刊行が続いている理由なのだと思います。
しかしリアリティにだけ重点を置いた作品ではなく、描かれるのはあくまで穂苅くん、手塚さんを中心とした「等身大の長野県民」としてのおまわりさんの姿(手塚さんは等身大というには女子力高すぎる気もしますが)。親しみを持てるキャラが日々奮闘する姿に親近感を覚えることが出来る、読みやすい作品に仕上がっています。
2018.4