(里好/芳文社まんがタイムKRコミックス・全5巻)
リズは北の国から、おじいちゃんの住む日本の下町にはるばるやって来た小学生。
ウエーブした金髪に碧い瞳、下町ではひときわ目を引く美少女だ。
しかしその実、日本語はペラペラ、だじゃれが得意で、日本の知識はバブルまっ盛り。
そんなリズの日常を描いたほのぼのギャップ四コマ。
ヒロイン・リズのキャラクターに頼ったタイプの四コママンガですね。
帰国子女なのに昭和テイスト、小学生なのに昭和テイスト。ふたつのギャップを持った、どこからでもいじれるタイプのヒロインを中心に配したのが勝因、という感じがします。
リズが絡まないネタがほとんどない、ヒロイン依存度が高い作品で、しかもレギュラーキャラクターが3人だけと少ないので、ネタがワンパターン化している面は否めないのですが、そのワンパターンさと、下町を舞台に小学生の日常を描くことで生まれる、懐かしさまじりのまったり感が相まって、クセになるような安心感ある作品になっています。
2007.6