(ぢたま某・中山文十郎/ワニブックスGUMコミックス・全8巻)
地球は1980年代より宇宙からの侵略者による攻撃を受けていた。それを極秘のうちに迎撃・殲滅するために作られた組織・ヴェスパー。
そのヴェスパー最強のアンドロイド戦士・まほろは、過酷な任務を終え、稼働時間が残り398日となったとき、最後の願いとして、メイドロボットとして生きることを決意する。
さて、天涯孤独の中学生・優の家に来たまほろは・・・
ぢたまさんと中山さんの強力タッグが注目点のこの作品ですが、かなり中山色の方が鮮明に出ていますね。主人公ふたりが黒髪で、ビジュアル的にしまった感じがするのも、「聖なる行水」あたりのぢたまさんの印象からすると、かっちりして来たな〜という風に見えて、違和感と言えば違和感ですね。不快ではないですが。
主人公のまほろさんは、趣味色が強いというか、好き嫌いの分かれそうなキャラクターですし、脇役陣にしても、キャラクターがばりばり立っていて、はっちゃけて派手な印象がありますが、バックを流れるストーリーにはシリアスなものがあるようで、これから先、深みのある展開も期待でき、なかなかお買い得なボリュームたっぷりの作品になっています。