(望月奈々/富士見書房ドラゴンコミックスエイジ・全1巻)
男のコなのによく女のコに間違えられてしまう、高松香。
彼は学園島のシンボル「キノコツリー」の力で、大切なモノをキノコに換えられてしまう。
元の男のコに戻るには、キノコを操る6人の少女との「キノコバトル」を勝ち抜かなくてはいけないのだが……
あっけらかんとした感じで、ちょっとHなシチュエーションを楽しむタイプのコメディです。
ストーリーとしてはかなりイージーな部類に入りますが、「キノコバトル」という突拍子もない設定をいきなり持ってきて、あとはスピーディに展開していくため、小気味よく感じられ、飽きる感じはしません。
キャラクターのハッキリしたヒロインを多数用意し、オチも絶妙に決まっていて、読んでいるうちにおもわずくすりと笑ってしまうような巧さがありますね。
この手の作品では、お色気に走りすぎて下品になったり、ストーリーの先が読めて安っぽく感じられたり、ということが多いのですが、際どいところでストーリーをまとめている、作者のセンスが光ります。
2011.12