（ももせたまみ／講談社アフタヌーンＫＣ・全２巻）
下町の質屋「ななや」の看板娘は、おっとり巨乳処女・だけど言葉の刃の切れ味は抜群な長女・織絵、落ち着いた次女、だけどその実は妄想爆裂なボーイズラブ小説家・園子、時代劇大好き江戸っ子小学生の三女・ななんの三姉妹。
下宿人の栗原さん、ソープ勤務の常連・キナコ、ななんの同級生・金ちゃんを交え、「ななや」の店先で、茶の間で、のんびり、だけどＨに繰り広げられる、ホームコメディ四コマ。
下町の質屋を舞台に、ホームコメディ的雰囲気で展開される四コマ作品です。
平凡な日常を舞台にすることが多かったももせさんにしては珍しく凝ったシチュエーションではありますが、ディテールに凝って掘り下げるような部分はなく、下町の家族的なムードを楽しむ方向で作品が構成されています。
読者の年齢層が比較的高く、コアなファンが多い「アフタヌーン」誌連載ということからか、露出度は高め。キャラクターもももせ作品にしてはクセのある設定になっていて、一歩踏み込んだ面白さが感じられる作品に仕上がっています。
２００４．６