(茶匡/講談社コミックスなかよし・全9巻)
小川里央は、クラスでいじめられてる引っ込み思案の女のコ。
彼女は同級生に、「恐怖の斎藤三人衆」と呼ばれる3人の男子に、ヒザカックンして来いと強要されるが、逃げようとした里央は、3年の斎藤に股裂きをし、1年の斎藤にカンチョーをし、2年の斎藤のズボンをずり下ろしてしまうという最悪の事態を引き起こしてしまう。
しかし「友だちがいなさそうな人」同票1位の4人は、それをきっかけに、似たもの同士で共同戦線を張ることに。
学校からつまはじきにされた4人の逆襲が、今、始まる!
個性的なキャラクターによる、生きのいいかけあいが光る学園コメディです。
「なかよし」に掲載されている作品だけに、常に勧善懲悪のワンパターンで、底の浅さは否めませんが、キャラの立ったメンバーによるきびきびとしたかけあい、起承転結のはっきりしたアップダウンの激しいストーリーというイージーコメディーに欠かせない要素が満たされており、常に安心して楽しめる感じがあります。
繰り返し「友情」というテーマは出てくるんですが、それを読者にゴリ押しせず、笑いの中にうまくくるめて、ポイントごとに読者に提示してくるところも憎いですね。
これが初の単行本作品ということで、画面にしてもストーリーにしても粗削りではありますが、作品、作者ともに今後目が離せない存在となりそうです。
2007.9