(田中メカ/白泉社花とゆめコミックス・全4巻)
弱小芸能事務所「ドッグラン」を営む父・欽一と暮らす高校生、乾貫二の前に現れたのは、子猿を連れた活発少女、桃野珠子。
実は彼女、「ドッグラン」の看板アイドル、桃野真珠の隠し子で、母を追って山を下りて来たのだった。
貫二とは十年来の再会になるという珠子は、貫二と一つ屋根の下で暮らす事に。
「貫ちゃんのヨメになる!」とアタックをかける珠子の想いは届くのか?
以前紹介した「COMPLEX」にキャラクターバランスが似てるので紹介しにくいんですが・・・(苦笑)
ボーイッシュなヒロイン・珠子を軸に、モノローグを多用して絵柄に似合った柔らかムードの作品を指向していますが、各エピソードの前半部ではテンションの高いコメディを展開して、全体的なイメージはポップなピンク。
ポップなコメディ→ムードを盛りあげるエピソード→しっとりとしたモノローグの回転が繰り返される中で、幼かった珠子の成長がゆっくりと描かれ、少女系コメディの黄金律なバランスのよさを作り上げています。
2002.12