(立川恵/講談社コミックスなかよし・全5巻)
若狭結姫は普通の小学生。しかし、天から降って来た「勾玉」を手にしたことで、眠ると夢の世界「高天原」に行ける力を持つことになる。「高天原」では天照の力が弱まり、その影響で結姫たちが住む世界「中ツ国」では太陽を見ることができなくなっていた。天照を救い、太陽を取り戻すため、結姫は同じ勾玉を持つ仲間を探し出し、冒険の旅を始めた。
ストーリーを紹介してしまえば取り立てて目新しい作品でもないんでしょうが。「太陽がなくなる」をキーワードに自然破壊に対するメッセージ性を押し出していて、読ませます。キャラクターの造形もgood。チームワークが悪いところが笑わせますね。キャラクターがほとんど小学生で、打算が働かないところ、そして結姫の「母さんパワー」。役割が分かれていて、キャラクターを追いかける楽しみがあります。
1998.11