(あずまきよひこ/メディアワークス電撃コミックス・1〜13巻)
この作品は あびせげり さんに紹介していただきました。
とーちゃんと一緒に引っ越して来たよつば。
そして、新しい家の隣に住む綾瀬家の人々。
無邪気なよつばが巻き起こすどたばたと、のんびりとした毎日の空気。
少年の日を思い出すような、明るくちょっと優しい日常マンガ。
タイトル通り、ヒロイン・よつばの、子供らしく(時に非常識なまでに)純真なキャラクターと、周囲の人々とのドタバタを描いた作品です。
よつばの個性がきっちり押し出され、脇役にも個性派が揃っている作品ですが、指向しているのはコメディというよりむしろほのぼの系。
セリフや説明を極力避けて、ゆっくりと絵を目で追わせる構成になっていて、独特のぬくさが感じられる作品です。
月並みな表現ですが、ずっと昔にどこかに置き忘れて来た何かを思い出させる、そんなタイプの作品で、ページの間からなつかしいホームドラマの体温が立ちのぼって来ます。
2003.10