JUGEMに移転してくる前、LOVELOGでこのサイトをやっていた20年前。
私の30歳の誕生日記念、ということで「お気に入りコミックベスト30」をカウントダウン方式で紹介する特集を組んでいました。
あれから20年。
今年の11月で私は50歳を迎えます。
となれば、やらねばなりますまい。「びぜんやオールタイムお気に入りコミックベスト50」を。
レギュレーションは20年前と同じ、1作家2作品まで。5回連載で展開して行きますので、皆さんどうかよろしくおつきあいください。
50 | 政宗さまと景綱くん |
重野なおき/リイド社SPコミックス | |
作品 | 独眼竜と恐れられた奥羽の覇者(料理好きで酒には弱い)・伊達政宗と、知略に優れ秀吉にも目をかけられた軍師(ドSで政宗いじりが趣味)・片倉小十郎景綱。そのふたりを中心に、個性あふれる伊達家の面々や、ひと癖もふた癖もある奥羽の群雄をコミカルに描き、北の戦国史を楽しく描いた歴史四コマ。 |
感想 | 歴史四コマの第一人者が描く伊達政宗。歴史好きの仙台っ子としては見逃せない作品でした。歴史考証の確かさを前面に押し出すのではなく、巧みに個性づけた登場人物を次から次へと繰り出してきて、マイナーな東北の戦国史を魅力的に描いてくれます。面白かっただけに、小田原までで完結してしまったのは惜しまれますね。 |
49 | さくらリンク |
河南あすか/一迅社4コマKINGSぱれっとコミックス | |
作品 | 「おもしろいこと大好き♪」な転校生・霧島桜は、「さくら基地へようこそ!!」というおもしろそうなチラシに惹かれ、さくらハイツに引っ越す。 同居人はサバゲー大好きなツインテール少女・暁椎と、黒髪同人少女・春日燕。隣部屋の大学生・那智と瑞穂も加え、とびきりおもしろい桜の毎日が始まる。 |
感想 | うわー、オススメしにくいマンガなんだよなー。ごく標準的な、特徴のない萌え四コマなんですがなぜかクセになる作品で、一度新古書店に売ったあと、あらためて買いなおしたという経歴があります。ただただふわふわとした気持ちになりたい時に読みたい作品ですね。 |
48 | らき☆すた |
美水かがみ/角川書店単行本コミックス | |
作品 | 無敵のオタク女子高生・泉こなたを筆頭に、ツンデレツインテールの柊かがみ&天然少女・柊つかさの双子姉妹、天然巨乳完璧超人・高良みゆきら、多彩なキャラクターが織りなす女子高生の日常を描く。萌え系四コマの決定版ともいえる、ゆるゆるまったり学園四コマ。 |
感想 | 私が会社でオタバレするきっかけになったというエポックメイキングな作品なのでランクイン(苦笑)。絵柄がとびきりかわいいというわけでもないし、ネタが格別面白いというわけでもないですし、後半はキャラが多くなりすぎてる感もあり過ぎますし、なんですがなんだか面白くて、なんだかクセになる。なかなか手放せない作品ではあります。 |
47 | ペンギン☆ブラザーズ |
椎名あゆみ/集英社りぼんマスコットコミックス | |
作品 | 黒の制服を着た一群と、白の制服を着た一群に分かれ敵対している学校に転校した三嶋陽菜。彼女はどちらの軍勢につくことも拒否し、私服を貫く少数派「グレイ」になると宣言し、学園の改革に乗り出す。 |
感想 | 直情径行なショートカット少女・ひなが問題にまっすぐ突っ込んでいく、そのさまがなんとも痛快ですね。オーソドックスというか使い古されたテーマですが、ひなのキャラクターが少女マンガと少年マンガの中間的な爽やかさをもたらしていて、気持ちよく楽しめる好作品です。 |
46 | ドラえもん |
藤子・F・不二雄/小学館てんとう虫コミックス | |
作品 | ダメ小学生・野比のび太のところに未来からやって来た猫型ロボット「ドラえもん」。お腹の四次元ポケットから出てくる秘密どうぐでのび太を助けるが・・・ |
感想 | たぶん、説明不要ですよねぇ、この作品。「マンガの話も学校で出来ないと困るだろうから」という理由で、父が初めて私に買ってくれたマンガが、この作品でした。以来。私は学校でマンガの話しか出来ない子供になりました。萌え〜とか言って、周囲に見放される大人になりました。う〜ん・・・育て方間違ったな、父よ。 |
45 | 初恋れ〜るとりっぷ |
永山ゆうのん/芳文社まんがタイムKRコミックス | |
作品 | 鉄道が苦手なのに鉄道部に入部した天満そらと、憧れの宮沢まひろ先生を中心に、鐘の台高校鉄道部の和気あいあいとした日常を描く、仙台近郊を舞台にした鉄道×仙台×百合の新機軸四コマ。 |
感想 | こちらも仙台っ子の魂をゆさぶってくるような地元愛に溢れた作品。鉄道マンガであり、鉄道に関するディテールをこれでもかとぶち込みながら、読後の感想としては百合しか残らないというなんとも希有なマンガでもあります。でもそれでいて読み終えるとやっぱり、仙台の鉄道に乗りに行きたくなるんですよね〜。個人的には通学で愛用していた地下鉄南北線や仙石線がどう描かれるか楽しみにしています。 |
44 | うる星やつら |
高橋留美子/小学館少年サンデーコミックス | |
作品 | 諸星あたるの元に鬼っ娘・ラムが押しかけて来てから、彼の周囲は大騒ぎ。タコが舞い、ちゃぶ台が飛び、猫はこたつで丸くなる! |
感想 | 女のコわんさか+すっとぼけギャグが男のコ向けマンガの王道と信じて疑わない私ですが、その思考ベクトルの元となってるのがこの作品。まあ、説明はたぶんこれも不要でしょう。とにかく終始賑やかなのに、どこか気が利いてる好作品です。さらに雰囲気も満点で、一度読み始めると、もう何回も読んでネタが分かってるのに、止められないんですよねぇ。 |
43 | ミントな僕ら |
吉住渉/集英社りぼんマスコットコミックス | |
作品 | 南野のえる(♂)は双子の姉・まりあを追って、全寮制の森ノ宮学園中等部にやってきた。しかしそこには男子寮の空きがなく、のえるは女装して女子寮にはいることに。果たして南野姉弟の学園生活はどうなってしまうのか・・・ |
感想 | 女のコ向けマンガなのに男のコが主人公で男のコ(?)の私が読んだけど女のコに萌えないで男のコに萌えました。わはは。 いきなり設定が無茶。その無茶な設定でどこまでやれるか?と思ってたら、なかなかぐいぐいと引っ張ってくれましたね〜。馬鹿馬鹿しいと投げちゃうか、その馬鹿馬鹿しさを楽しむか、そのへんが別れ道ですが、私はかなり楽しめました。こういう作品は好きです。 基本的にコメディなんですが、ロマンスエピソードもいくつか入って来て、それが切ない失恋に終わってしまう、そのへんがいいスパイスになっていますね。 まりあと未有、ふたりの女の子の危なっかしさもこの作品の魅力。どちらかといえば未有が好みですが、のえるの方がもっと好みです(汗)。 |
42 | お星様にお願いっ! |
藤崎真緒/白泉社花とゆめコミックス | |
作品 | 活発な女の子・「ちま」こと笹原智は、新しく入った高校で、教諭になっていた幼なじみの縞崎暁と再会。ふたりは急接近し、いつしか秘密のコイビトに。ちまは内緒の恋を通して、女らしく目覚めていく・・・のか? |
感想 | 黒髪ショートカット元気少女妹系。これでもか!と私のツボを突いてくる主人公、ちまがとぉ〜ってもお気に入りの作品です。とにかくちまのキャラクターの力でぐいぐい引っ張っていく作品ですね。これだけ主人公の魅力だけで引っ張っていくマンガも珍しい気がしますね。とにかくちまの喜怒哀楽、その一つ一つの表情が気になって、どんどん引き込まれてしまいます。 |
41 | 愛しのバットマン |
細野不二彦/小学館ビッグコミックス | |
作品 | 球界一の律儀者・東京ロビンズの若き主砲、香山雄太郎とチームメイトが織りなす人間模様を描いた、軽快な野球コミック。 |
感想 | 東京ロビンズ編の軽快な雰囲気が好きです。複雑なルール解釈や駆け引きは脇において、手堅くまとめたエピソード作りと、ステレオタイプながら印象的なキャラクターを前面に出した、ドラマ作りの名手・細野さんらしい作品です。 考えてみると、私が好きな野球マンガって、試合の駆け引きとか技術とかの野球色が濃い作品が少ないなぁ。これでも野球マンガ好きと言えるんだろうか。うーん。 |